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鈴木秀子 コラム鈴木秀子 コラム

人との絆

前号は自分自身への感謝をお伝えしましたが、今号は人への感謝を考えてみます。社会生活を営むうえで忘れてはいけないのは、人はひとりでは生きられないという事実。必ず誰かがそばに、どんな形でも良いのでいてくれないと生きられません。だから、お互いに身近な人と絆を深めていく、意識して努力する必要があります。家族、職場の同僚、ご近所付き合いなど。では、絆を深めるために何をすれば良いのでしょうか。人の本質として最も喜びを感じるのは自分が誰かの役に立っている、社会的に何か貢献できているということを実感した時。それを知っている私たちであれば、人から「ありがとう」と言ってもらうのではなく、自分から「ありがとう」と伝えることを習慣づける必要があります。ゴミを拾ってくれた、愚痴を聞いてくれた、どんな小さなことでも構いません。この2ヶ月の期間はお茶を飲みながら、「今日はありがとうと心から誰かに伝えられたかな、伝えるチャンスを逃していないかな」と1日を振り返る時間を持ってみてはいかがでしょう。不思議と周りとの人間関係が良くなっていくはずです。

聖心会せいしんかいシスター
鈴木 秀子先生

1932年静岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス、イタリアに留学し、ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。著書に『9つの性格エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』など多数。

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