鹿島神宮 宮司 鹿島 則良さん
常陸国一の宮(いちのみや、ある地域の中で最も社格の高いとされる神社)である鹿島神宮は、東に鹿島灘、西に北浦を望む鹿島の台地に鎮座し、皇紀元年(紀元前660年頃)以来千年の時を超え、関東一円を見守り続けてきた関東最古の神社と言われています。凛とした澄んだ空気感を持つ巨大な杉木立の参道を中心に、本殿や奥宮、鹿園や御手洗池など、ご神域にはたくさんの重要文化財や天然記念物の鎮守の森が広がります。今回は、この由緒ある神社で宮司を務め、その他多方面においてご活躍されている鹿島則良宮司にお話を聞くことができました。
−鹿島神宮、その御由緒
この神社は神代の昔、天照大御神の命を受け、国譲りの立役者として特に関東開拓の礎を築いた武甕槌大神をお祭りしています。この神様は武神としてとても有名で、武道や、ものごとの必勝成就、事始めの守護などの神様として深く信仰を集めています。それにまつわり剣や刀剣などとの関係も深く、宝物殿には国宝に指定された直刀(刀身に反りのない真っ直ぐな形の刀)など数多くの宝物が所蔵されています。また伝説では、地震を起こす地中の巨大鯰を鹿島神宮参道奥にある要石が押えつけ、関東一円を地震から守っているといわれています。この鹿島は関東の中では地震が少なく、本当に地震を抑えて下さっているのかもしれません。
−地域社会に果たす役割
全国各地には79,000以上もの神社があり、それらの多くは鎮守の森を擁し、いま注目されている生態系を守る里山のような機能を果たしています。神社には地域の歴史や住民同士の絆を繋ぐお祭りがあり、それらの運営を通じて子供の成長にも様々な良い影響があることでしょう。自分たちが住んでいる土地の古くからの営みに触れることで、社会には「いまを生きている人」だけではなく、「長い歴史の中で生きてきた先祖の方々」と共に守っていくべき大切なものがあることや、そんな先祖と自分が時間を超えて連帯していることを実感できるのは、今の世の中にとても大切なことだと思います。歴史の中で自分が生かされていることに気づけば、今と、そしてこれからの未来を生きる人にとって大きな宝となるでしょう。
そう言えばこの鹿島でも、青少年育成の場として「武徳殿」というとても立派な剣道場があるのですが、ここの鹿島少年剣士隊はたいへん恵まれた環境で練習をしております。剣道七段の先生がなんと10人もおられ、他にも有段者がずらっと並ばれています。武徳殿の名の通り、武道と共に人としての徳を磨くという考え方は、スポーツだけでは学べない大切な教えだと思います。
昨今では高速道路も整備され、お越しいただきやすくなりました。是非足をお運びいただき、鹿島の御神威を肌で感じてみて下さい。
威厳のある板張りの道場の奥から、明治天皇の立像が静かに見守っているのがたいへん印象的でした。いつもお忙しい鹿島宮司ですが、JWTをとても気に入っていただいており、毎日ポットに入れて愛飲しておられるそうです。このところ体調もよいそうで、「このお茶のもつ太古からのメッセージ(バトン)をいまの私が受け継いでいるようで楽しいですね!」と仰っておられました。
鹿島神宮
開門時間/宝物館(9:00〜16:00)、社務所(8:30〜16:30) 無休
宝物館拝観料/大人300円、小人100円
【問合せ先】
鹿島神宮社務所
住所/〒314-0031茨城県鹿嶋市宮中2306-1
TEL/0299-82-1209 FAX/0299-82-1625
E-mail/kashimaj@bokuden.or.jp
アクセス/鹿島神宮駅より徒歩にて約10分。東京駅八重洲南口発「鹿島神宮駅」行き高速バスの利用が便利。羽田空港発「鹿島神宮駅」行き高速バスも有り。
http://www.bokuden.or.jp/~kashimaj/