コンテンツに進む

伝統の技術技能、想いや哲学を、映像にして次の世代へ引き渡す

平成プロジェクト代表取締役・映画プロデューサー 益田 祐美子さん

もともとは生活情報誌の記者であり、言わばごく普通の主婦だった益田さん。思わぬきっかけから映画制作を手掛けることとなり、散々な苦労を重ねた末、生み出された処女作『風の絨毯』(2002年)。この作品に出演された故・三國連太郎さんから強く後押しされ、以来、「次の世代に伝えるべき様々な想いや哲学」を映像化した作品を制作し続けることに。近年では『一陽来復 Life Goes On』(2018年)、『ソローキンの見た桜』(2019年)、『ハチとパルマの物語』(2021年)、『木樵』(2022年)と、数々の国際映画賞を受賞する話題作を次々と世に送り出してきました。手がけたその作品群はそれぞれ、各界の一流著名人の方々から次々と称賛の声を寄せられています。

そして19作品目となる、「漆塗り」がテーマの作品『バカ塗りの娘』。
作品タイトルとした「バカ塗り」。そう呼ばれるほど丁寧に何度も塗り重ねて作られる日本の伝統技能「津軽塗」のことです。完成までに時間と手間はかかりますが、何代にも渡り受け継ぐことができる、丁寧でサスティナブルな「日本のものづくり」の代表的な魅力があります。この魅力を海外に発信し、国内外に改めて漆の魅力を伝えることが、この映画のテーマとなっています。

漆=JAPANと呼ばれ、特に艶やかで深みのある「黒漆」はヨーロッパで憧れの対象でもあります。また、自然由来で耐久性や抗菌性に優れるなどサスティナブルな素材でもあり、今後も日本の誇りとして大切に利用されていくべきもの。映画では、「津軽塗」の世界に通じる大きな魅力と、伝統工芸を伝承していく厳しさをリアルに描きます。また岩木山や雪・桜などの風景だけでなく、土地に根付く野菜や果物、地元料理、人々の「魅力」も表現していきます。弘前市に住む内向的な20代の娘が、頑固な津軽塗職人の父の下でひたむきに修行し成長する姿を描く本作は、ヒロインを堀田真由さん、父親を小林薫さんが演じます。

※この映画の制作のため、現在クラウドファンディング・プロジェクトが進行中です。
集まった資金から費用を差し引いた収益は国産漆の保全に充てるものとし、返礼品も大人気のクロワッサンや木のスマホスピーカー、漆塗りのお椀など素敵なラインナップ。
https://shopping.nikkei.co.jp/projects/urushi

映画プロデューサー 益田祐美子さん
岐阜県高山市生まれ。金城学院大学卒業。
同大学での研究「高齢者用商品開発への提言と実際」が商品研究大賞受賞。NHK岐阜・名古屋でニュース、子ども向け番組に出演。月刊『Home Economist Wise』誌記者を経て、株式会社平成プロジェクトを設立、代表取締役社長就任、現在に至る。
内閣府「生活者の観点からの地域活性化調査」委員、第2・3・4回経済産業省ものづくり大賞審査員、「瀬戸内国際こども映画2011」総合プロデューサー、防衛省航空幕僚幹部援護推進委員、「ヒロシマ平和賞」選定委員等歴任。現在、冠婚葬祭互助会文化財団理事。

当サイトでは、サイトの利便性向上のため、Cookieを使用しています。
サイトのCookieの使用に関しては、「個人情報の取扱いについて」をお読みください。