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規格外の野菜や果物も無駄にせず、加工品として活用 

もったいねーべ株式会社 代表取締役 稲田 正行さん

規格外の野菜や果物も無駄にせず、加工品として活用

稲田さんは日立製作所の技術者を経て同社を2014年12月設立。地元農家や企業と協力し、規格外品を含めた加工商品化等による原材料の付加価値向上に取り組まれています。

主力製品は地場・茨城県の特産で全国一の生産量を誇る干し芋。原料のサツマイモは廃棄処分に悩む周辺の農家から、規格外品や傷があるものも含め全て買い取り(畑丸ごと買い)、規格内は干し芋に、規格外も洋菓子用等に使って無駄にしません。従来ほとんど収入にならなかったB級品を加工品として活用、生産者の所得向上ならびに生産量の拡大に伴う地域活性化に貢献。また最新技術により年間を通じ安定供給を図り、特産品の地域ブランド向上に貢献しています。

干し芋は従来、秋に収穫したサツマイモを空気が乾燥した冬に加工し流通させる季節商品。天日干しには2週間ほどかかりますが、工場では稲田さんが社長を兼ねるグループ企業(株)テクモアが開発した特許出願中の減圧乾燥機(減圧して水分を抜くことで組織を壊さず甘味を凝縮。色が変化せず、甘みが残る)で加工しています。
原料は高糖度で肉質がしっとりとした紅はるかを採用。傷を修復するキュアリングという技術の導入により長期保存を可能にし、でんぷん質の糖化にできるだけ長い時間をかけられる環境を確保、さらに減圧乾燥機により最大限に甘味を引き出された干し芋は、黄金色が目に鮮やかで、柔らかくしっとりとした食感。従来品とは一線を画す濃厚でスウィーツのような仕上がり。

稲田さんはこの干し芋のほか、県産の果物や野菜、輸入果物などを使ったドライフルーツ等の製造にも意欲的に取り組まれています。

『工場は危険度分析による衛生管理(HACCP)の認定がとれるぐらいの水準にある』
『将来はもったいねーべのビジネスモデルを県外や海外にも広げていきたい』

代表取締役 稲田 正行さん

もったいねーべ(株)/(株)テクモア
http://www.tecmoafarm.co.jp/hoshiimo.htm

代表取締役 稲田 正行さん

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