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生きるということは誰かにお世話になること、生きて行くということはそれをお返しすること

公益財団法人修養団(SYD)伊勢青少年研修センター所長 武田 数宏さん

1906年、東京師範学校に在学していた蓮沼門三氏を中心に創立された公益財団法人修養団。“同胞相愛”と“流汗鍛練”の社会教育を行う団体として活動を続け、人材育成を通じて社会に貢献してきました。その「伊勢青少年研修センター」で所長を務める武田さんにお話しを伺いました。

修養団では、人が本来持つ明るい清浄な心をみがき出し、人間力を高めることを目的とした講習会を行っています。延べ13万人以上の方々にご参加いただいています。「生きるということは誰かにお世話になること、生きて行くということはそれをお返しすること」。この講習会には、「今まで全部を自分1人で頑張ってきたよ」という人がたくさんいらっしゃるけども、それには多くの方が祈ってくださったり、見えないところで助けてくださっていたんだということに気付かされる場所じゃないかなと思います。

そのことに気付けたら周りの人にいっぱいお返しをしてほしいなと思います。「ありがとう」というのをどんどん発信していけば、必ず発信元にすべて「ありがとう」が返ってきますから、一番得をするのはご本人じゃないかなと思うんです。

経営者の方々から、社員の気持ちが分からないと言われることがあります。その際に、3つだけ守ってくださいと伝えています。それは、「会社をこうしたい」という部下が来たら、30分うなずくだけで否定しないで聞いてくださいと。そしたら、必ず変わります。

あとは、絶対に約束を反故(ほご)にしない。例えば、社員と飲みに行こうと言っていて、大切なお客様との用件ができたから、そっちを優先するというのは無しだとお伝えします。最後に、経営者自ら必ず時間を守る。これを徹底してできたら、会社の雰囲気は変わりますよ。

武田 数宏さん

1958年福島県生まれ。1980年淑徳大学社会福祉学部社会福祉学科卒業後、同年修養団に勤務。1981年より、伊勢青少年研修センターにおいて、各講習会・研修会に従事。1991年日韓学術文化青少年交流派遣、1992年には日英青少年指導者セミナー派遣と国内外において、青少年を対象とした活動を幅広く行う。現在は伊勢青少年研修センター所長を務める。

公益財団法人修養団は、1906年(明治39年)2月11日に、東京師範学校(現在の東京学芸大学)に在学中の蓮沼門三氏(1882~1980)を中心とする学生達によって創立され、2011年3月22日に内閣総理大臣より「公益財団法人」として認可をうけた社会教育団体です。人生の充実を願い、心を磨き、潤いのある家庭や地域社会、職場を作ろうとする人たちの集まりです。創立100周年にあたる記念式典では、上皇上皇后両陛下のご臨席を賜りました。

公益財団法人 修養団(SYD)公式ホームページ
http://syd.or.jp/

公益財団法人 修養団 伊勢青少年研修センター
〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町153
TEL:0596-25-0265
FAX:0596-25-0309

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