俳優/モデル/空手家/㈱リ・ボーン117代表 樋口大悟さん
俳優/モデル/空手家/㈱リ・ボーン117代表
樋口大悟さん
25歳の時に急性骨髄性白血病と診断され、30歳の時に骨髄移植を受けて病気を克服した俳優・樋口大悟さん。その闘病経験をもとに自身で企画と原案、主演を担当し、2023年に映画『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』を製作されました。
骨髄性白血病の発症。そして骨髄移植を経験した樋口さん自身の「今、同じ病気で苦しんでいる人に勇気を届けたい」「もっと白血病やドナー登録に対する認知や理解を深めたい」「僕のドナーになってくれた人に“ありがとう”を届けたい」そんな想いが起点となり、さまざまな人たちの協力・支援で生まれた映画です。
樋口さんは、治療中から「この体験を映画にしよう」と考えていました。名前も顔もわからないドナー提供者の方に助けてもらったので、その方への感謝を届けたいということと、骨髄バンクを知らない人に正しく知ってほしいという思い。元気になった自分自身が主演をしているからこそ、誰かの勇気や希望になればいいなと。
製作にあたっては、観客の多くの方は患者本人に共感するというよりも、患者を取り巻く側になる可能性が高いと考え、タイトルの『みんな生きている』の通り、周りの人たちが直面する葛藤に焦点を当てて描いた作品となっています。
「作品を通して骨髄バンクの存在と正しい知識を知ってほしいです。こうして元気になれたことを、僕のドナーさんやほかの提供者にも届けたい。そして観た方には、普通に生きていることがどんなに幸せかということを感じてもらえたらと思います。テーマは重めですが、エンタメ要素も高い作品です。監督は『ナースのお仕事』で有名な両沢和幸監督が務めています。」
一時は死を覚悟した樋口さんでしたが、骨髄移植のおかげで健康な体を取り戻し、現在では俳優として講演者(骨髄バンク語り部)として、元気に活躍されています。
「これまでも僕の経験を全国の中学校や高校で話す機会がありましたが、映画の公開期間が終わっても、講演を兼ねた上映会をぜひ行っていきたいと思っています。映画は僕の体験したライフストーリーであり、医療エンターテインメントとしても観ていただけるように作りました。それと、骨髄バンクの登録者数も増えてほしい。この先、ドナー登録者が増えないと10年、20年先には現在の半数になると言われているんです。だからこそ、若い人にもっと骨髄バンクへ興味を持ってもらいたいなと思います。患者さんの未来に希望があること、そして、助けられる命があることを知ってほしいです。そして、その思いが、次の世代へとつながっていけばいいなと思います。」
映画『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』公式サイト
https://www.min-iki.com/映画『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=MYeG_MqOgmQ&t=1s■映画上映会&トークライブ■
日程:2024年11月2日(土)
時間:開場12:00/上映13:00
樋口大悟トークライブ15:10
場所:北野市民センター(ホール)
※京王線「北野駅」前
主催:JWTみんいき応援隊
《骨髄バンクとは》
骨髄バンクは、白血病などの血液の病気で造血幹細胞(血を造るもとになる細胞)の移植を必要とする患者さんと、健康な造血幹細胞を提供してくれるドナーの方をつなぐ公的事業です。
ドナーが見つかる確率は、血のつながりがなければ数百から数万分の一。骨髄バンクで移植を受けられる患者さんは、希望者の半分程度にとどまります。
すべての患者さんがチャンスを得るためには、ひとりでも多くのドナー登録が必要です。
《移植成功には、H L A適合がキーポイント》
移植のための造血幹細胞は誰のものでもよいわけではなく、患者とドナーのHLA(白血球の型)が適合していないとうまく行きません。
HLAは両親から受け継ぐため、一致する確率は兄弟姉妹で4分の1、血のつながりのない人では数百から数万分の1。そのため1人でも多くのドナー登録が必要となります。
《生きるチャンスを善意によって広げてゆく》
毎年数万人が白血病などの重い血液の病気と診断され、そのうち約2000人の方が骨髄バンクドナーからの移植を望んでいます。
移植には患者とドナーの白血球の型が適合することが必要ですが、その確率は数百から数万分の一。
たとえ適合しても、ドナーの都合や健康状態が整わなければ提供できません。
移植を待つ患者さんのうち、実際に移植を受けられる人は、半数程度にとどまっているのが実情です。
ドナーを待つ患者さんにとっては、あなたの登録が、大きな希望になります。
日本骨髄バンク(JMDP)
https://www.jmdp.or.jp/ドナー登録をお考えの方へ
https://www.jmdp.or.jp/reg/