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鈴木秀子 コラム鈴木秀子 コラム

年の始め

聖書『創世記』によると、神は最初に光や天地を創造された後、7日目に休まれました。その休みというのは、日々の働きに追われる6日間とは全く異なる1日です。神は7日目を祝福して、これを聖別(神聖な用途に当てるために人・物を世俗的使用から区別すること)されました。それは、ただ休むだけではなく、日常から離れて特別な1日にしなさいという意味が含まれています。どう特別かというと、何のために日々働くのか、何のために日常の雑務に追われるのか、そういうことをしっかりと時間を取って深く考える日にしなさいとされています。その1週間を1年間に置き換えてみると、その休みに当たるのが年の始めだと思います。新しい年を迎えるにあたり、JWティーのお茶をお供に、新型コロナで外に出る機会が減ったり、今までとは異なる生活状況に直面したりしている一人ひとりが、自分自身の人生を振り返るきっかけにしてください。振り返り方が分からない場合には、「どうしたら自分が周りの役に立てるか」という視点で考えてみてはいかがでしょうか。幸福になるたった1つの方法は、周囲に愛を広げていくことです。その想いで行動できれば、きっと新たな一年が素晴らしいものになるはずですよ。

聖心会せいしんかいシスター
鈴木 秀子先生

1932年静岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス、イタリアに留学し、ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。著書に『9つの性格エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』など多数。

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