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鈴木秀子 コラム鈴木秀子 コラム

実りの秋

実りの秋ですね。暑さが去って、大自然から力をいただく、そんな環境は新しいことを始めるのに最適だと思います。まず、何を始めてみるべきか自分の心によく聞いてみる。いま強く思うこと、幼い頃に好きだったこと、少し冒険かもしれないけれど挑戦してみたいこと等に思いを巡らせる。第二に、それを達成した時に自分がどんな気持ちを味わい、人のためとかではなく自分自身の内面の深いところから喜べるものになるのかイメージする。第三に、せっかく始めたのであれば継続することが大切。実は、物事というのは順調に斜めに上昇していくものではなく、地を這うようにしながら壁にぶつかって、それでも続けているとパッと壁が開けて2段も、3段も一気に上がって、しばらくすると壁にぶつかってと階段のように上がっていくものだと言われています。

最後に。新しい試みというのは芸術的なこと、素晴らしいことでなくても、日頃の習慣を変えてみるだけでも意味があります。例えば、寝る前に机の上を片付ける、予定に遅れがちな人は5分早く出るように心掛ける、そういう習慣にすることも実りの秋につながります。JWティーをゆっくり飲みながら、どのような新しい習慣を身に付けようか、新しい喜びに向かって進もうか、考えてみるのも良いのではないでしょうか。

聖心会せいしんかいシスター
鈴木 秀子先生

1932年静岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス、イタリアに留学し、ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。著書に『9つの性格エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』など多数。

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