クリスマスとは、人間の弱さを知っていてくださる神様が、私たち一人ひとりを救うために幼子の姿になって、この世にお生まれになられたのをお祝いする日です。新しい人生がスタートする喜びの始まりの日であり、私たち一人ひとりの心に生まれてくださる幼子を迎えるために心の準備をして喜びのうちに待つ、それがクリスマスです。
日本でも年の暮れになると新年を迎える準備として大掃除をしたりしますよね。それと同じように、クリスマスの前にはみんな心をキレイにし、救い主をお迎えする準備をします。イエスの教えの根幹をなす、最も重要なテーマは「愛」です。自分の心は愛に満ちているか、いつの間にか愛に背く行為をしていないか、自分を見つめ直して生き方の方向を定めるタイミングにします。“あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい”、聖書のもっとも有名な言葉の一つです。愛である幼子が居心地よく私たちの心に住みたもうように、「これからの日々、愛に満たされた行動をとるような人間になりましょう」と思いを新たにし、お互いに示し合う、それが喜びのクリスマスになるわけです。世界各地の教会では12月24日の日没から25日にかけて身分を問わず集まり、一緒に感謝の祈りを捧げ、ケーキや飲み物が振る舞われ、みんなでクリスマスをお祝いします。