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鈴木秀子 コラム鈴木秀子 コラム

煤払い

「煤払い(すすはらい)」とは、一年に一度、家の内外を掃除して新年を迎える準備をする日本の伝統行事です。現在でも多くの地域で12月13日に行われ、年末の「大掃除」として親しまれています。大掃除は、単なる片付けではなく「一区切りをつける」ための大切な時間です。忙しい毎日の中で後回しにしてきたものを整理し、すっきりした気持ちで新しい年を迎える―それが本来の目的です。手を動かしながら、今年の自分の頑張りを振り返り、「よくやったね」と自分を認め、ねぎらう時間でもあるのです。

大掃除を終えると、部屋だけではなく不思議と心も軽くなります。整った空間は、未来を思い描くためのキャンバスのようなもの。次はどんな一年を過ごしたいか、どんな自分でありたいかを考えるきっかけにもなります。心の中にたまった“煤”も一緒に払い、過去にこだわり、未来を心配するのではなく、「今に生きる決心」をする。

掃除を終えたあとはJWティーでも一杯。静かな時間の中で「よく頑張った」と自分をほめ、すがすがしい気持ちを味わいましょう。大掃除は身の回りを整えるだけではなく、心を清め、明るい未来へ踏み出すための準備でもあります。今年を感謝と共に締めくくり、清らかな気持ちで新しい年を迎えたいものです。

聖心会せいしんかいシスター
鈴木 秀子先生

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス、イタリアに留学し、ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。著書に『9つの性格エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』など多数。

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