無価値と思われていた発想が、時代を大きく変えることを私たちは経験してきました。もちろん役に立つものが重宝されるのは昔も今も変わりません。しかし、一見役に立たないものに価値を見出すことから新たな発想が生まれます。今、あらゆるものから新たな価値を見出す必要があります。何事もあたりまえにせず、目をこらし事物を見ることが大切です。例えば楽しいことは、そのこと自体で価値があります。役に立つか立たないかの判断を超えたところにあります。たとえ無用と思われようと、どんな価値とも比べようがないものもあるはずです。
合理的、論理的、整合性を社会は求めています。不合理や理不尽、論理的でない事象や、整合性を欠いたものに出会うと人は解決の糸口を見失います。人生においても同じように、前もって何と何が結びつくかは分かりません。一つ一つの点が結びつき、未来を作っていくことは確かです。むだと思ったことが最も人生の中で必要なものにもなります。私たちに起こる出来事すべてに要・不要、善・悪と片付けず、その意味を考えることが大切です。