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石川雄志 コラム石川雄志 コラム

なかりしもありつつ帰る人の子を、
ありしもなくて来るが悲しさ

紀貫之きのつらゆき『土佐日記』 ―

苦痛や災禍から理不尽と不条理を感じるのは自然なことです。しかし、この苦痛や災禍から得られることがあります。生きているということ、ありがたくも今ここに在るということです。私たちはすべてに感謝し、今ここに在ります。そしてもう一つ、希望を見つけます。 希望は私たちに約束されたものです。すべてを人の魂を磨くものととらえ、磨き抜く。磨かれた魂は慈愛に満ち溢れるはずです。パウロの言葉にこうあります。「苦難は忍耐を生み、忍耐は試練に磨かれた徳を生み、その徳は希望を生み出すことを知っています。この希望はわたしたちを裏切ることはありません」

明けない夜はありません。また、夜明けの前が最も暗いと言います。まだまだ私たちの旅路は始まったばかり、歩みを進めれば出会いがあります。慈愛に触れることもあるはずです。手にした荷が重ければ手放す時もあって良いはずです。進むべき道はあります。歩んだ足跡には蓮の花が咲くはずです。「目に見える望みは望みではありません。目に見えるものを誰が望むでしょうか。わたしたちは目に見えないものを望んでいるので辛抱強く待っているのです —ローマ人への手紙より—」

株式会社 イオス コーポレーション

代表取締役 石川雄志

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