猫と暮らす幸せな日々、私たちが猫のためにできること

女優・川上麻衣子さん。数々のドラマ・映画に出演し、尋常ではない忙しさの中、家に帰ると癒しを与えてくれたのが愛猫たちでした。これまでに1,000匹近い保護猫の譲渡の手助けを行ってきた川上さんに、猫と暮らす上で大切にすべきことを伺いました。

『現在、私は女優業のほかにスウェーデンの小物とオリジナルのデザインガラスを扱うセレクトショップ「SWEDEN GRACE」を拠点に活動しています。そしてショップの2階にある「まいの間」では、様々なイベントやワークショップなど、地域との輪を広げていく催しを定期的に企画しています。また、猫の保護活動を行う団体「しあわせにゃんこ」主催の猫譲渡会を月2回のペースで開催し、現在までに1,000匹近い猫と人のご縁をつないできました。私の生活にはいつも猫がいました。最初は「可愛い可愛い」だけの気持ちでしたけれど、5匹の猫を看取り、2匹を飼っている今では、命には教えてもらうことが多いなと感じています。一方、ペットブームの陰で「殺処分」というのを耳にする機会が増えたので、できることがあればと猫の保護活動等に協力しています。

猫と人との心地よい共生を目指し、2018年に立ち上げたのが一般社団法人「ねこと今日」。こちらでは、猫について学べる「キャットアカデミー」を開催しています。ペットを飼う前には、ある程度の知識を身に付ける必要があると思います。何の知識も無く、誰でも飼えるというのは先進諸国の中で日本くらいではないでしょうか。キャットアカデミーでは、獣医師や動物行動学の先生方等も講師を務め、様々な視点からお話いただいています。

今年6月からは猫と人の共生するWeb上の街「NYANAKA TOWN（にゃなかタウン）」をスタートさせました。日本全国の猫好き同士が情報交換でき、猫を学び、猫グッズのショッピングが楽しめる等、猫に特化した街を目指しています。猫を飼っていなくても、猫好きであれば誰でも無料で登録可能。さらに有料で「マイニャンバーカード」を発行できます。カードには「家に猫がいます」と案内され、自分で住所や個人情報を書いて、お財布にでも入れておけば、何かあった際に助ける手段になります。将来的にはEUの「ペットパスポート」のようなものができると良いですね。パスポートにはペットの病歴や投薬等の情報が登録されていて、どの病院に行ってもそれを見せれば、同じ医療を受けられるのだそうです。』

川上 麻衣子 さん
1966年スウェーデン・ストックホルム生まれ。インテリアデザイナーである両親の仕事の関係で、幼少よりスウェーデンと日本を行き来する。1980年、14歳の時、NHKドラマ『人間模様「絆」』で芸能界デビュー。同年、国民的ドラマ『3年B組金八先生（第2シリーズ）』で優等生役を演じ、注目される。以後大河ドラマ『秀吉』、日米合作『セサミストリート』など数々のドラマ、ドキュメンタリー、情報・バラエティ番組に出演。主な映画出演作に市川昆監督『幸福』、北野武監督『その男、凶暴につき』などがある。

「EOS公式オンラインショップ」
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NYANAKA TOWN（にゃなかタウン）
https://nyanakatown.com/

公式動画チャンネル【川上麻衣子ねこと今日neko-to-kyo】
https://www.youtube.com/c/%E5%B7%9D%E4%B8%8A%E9%BA%BB%E8%A1%A3%E5%AD%90%E3%81%AD%E3%81%93%E3%81%A8%E4%BB%8A%E6%97%A5nekotokyo/videos